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コベント・ガーデン、マジック・ガーデン

魔法の空間があるとしたら、 私にとってそれは、コベント・ガーデン。

あちこちの人だかりの中で、 パフォーマーたちがにぎやかに踊り、 自由な演技を繰り広げている。

楽しい時間は砂時計の砂のように、 どんどん、どんどん落ちていくけど、 落ちていく砂、ひとつぶひとつぶが きらきら輝く特別な時間。

マーケットの中では、 人と熱気でいっぱいで、 さがしものがどこにあるのか分からない。 どこにあるのかわからないけれど、 この宝の島には、必ず求めるものがあるから、 慎重で抜け目ない盗賊のように 何一つ見逃さない。

あっと、 アンテナが反応する。 マーケットの人混みの小さな小さなお店の片隅に、 これまた小さな小さな、手のひらサイズよりも、 なお小さな眠り猫が、のんびりとくつろいで待っていた。 もっと、もっとと、どん欲に、 かき分けて進んでいった先には、 珍しいキャンドル製の眠り猫が。

マーケットを出て、石畳の道を歩いていくと、 ビーズのお店や紅茶のお店。 ビーズのお店では、迷いに迷って、 お店の中をくるくる何度も トラのバターになりそうなほど、 回りに回って、やっとシックなパール風のビーズを選ぶ。 選んでいると、どのビーズも素敵で、すぐに惑わされてしまうから、 作ろうと思うアクセサリーのイメージが浮かばない。 瞬きの間に時間は手のひらからこぼれていき、 後ろ髪を引かれながら、紅茶を探しにお店を後にする。

有名な紅茶のお店は、人でいっぱい。 宝探しはまだまだ続いているから、 ここでは、お目当てのお茶だけ。 ラプサン・スーチョン、ミント・ティ、 ジャスミン・ティに、ヴァニラのお茶。 黄色いころりとした形のティポットには 心惹かれて別れがたかったけれど、 近くのボダム・ショップで、 ポットを買ったばかりだから のどからでそうな手を、ぐっとこらえる。

お隣の怪しげな東洋趣味の雑貨屋さんでも、 ちょっと不気味な半眼の眠り猫が待っていた。

宝島はやがて、巨大なオモチャ箱になり、 最後の砂粒の一つが落ちるまで、 勇敢な冒険は続き、、 最後の砂まで落ちきっても、 往生際の悪い旅人の旅は 今度また、訪ねるその日まで、 夢の中でも終わらない。 (シィアル;020512)

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