前回たずねた小鳥の名前の温泉と好対照をなしているような、 大きな鳥の名の温泉。 一ヶ月のあいだに、新しい温泉を二つも開拓してしまいました。
こちらのほうは、平野部を流れる雄大な清流のそばにあります。 車さえあれば、簡単に行き着くことができる手軽さ。 高度経済成長期に建てられたらしいコンクリートの建物です。
歴史的にも、この地方で髄一といわれ、いつも常連さんで 混み合っていると聞いていましたが、 たしかに、今年最後のお湯で一年の疲れやなにやかやを 落としにきたお客さんでにぎわっています。 そういえば、入浴料は小鳥の温泉と同じ。 いまどきこの価格では銭湯にも入れないのでは。
こわごわ扉を開けると、中が見えません。 すごい湯気で、人の姿がやっと見えるくらい。 岩をタイルがわりにスライスして張った湯舟に これもこわごわ、浸かりました。 熱くて、少し赤みのあるお湯です。岩もうっすらと赤い。
これって、私、いま、大地の底からわきあがってきたエネルギーに、 首まで浸っているんだよね。 妖艶な大地の女神の血が、このお湯に!? じゃあこの鉱物臭は、女神の吐息!? そんなこわいことを考えてしまうほど、このお湯には何かがありそう。 鳥が羽根を癒したという伝説も、信じられてきます。 そりゃすぐ治ったんだろうな(笑)。
お湯からあがって車に乗ると、ねじっていた腕と肩も すっきり軽くなっていました。(マーズ;020210)