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異 国 の 朝

朝、目覚めると、ここは夢にまで見た憧れの地。
旅に出た、最初の朝、いつも不思議な気持ちでいっぱいだ。 8月なのに、肌寒い、イギリスの朝。 ロンドンの空気。
これからしばらく、魔法の日々が始まる。 とてもしあわせな瞬間。 窓の外の、日常。 通勤の人々が、せわしく歩いていく。 ほんのしばらくの間、魔法と日常が解け合う。 いつも、旅の最初の朝、これから始まる すばらしいことにどきどきしている。

長旅の疲れはない。 疲れているのかもしれないけれど、 高揚した心に、麻痺した頭。 ずっと、魔法に酔っているから。 時差ぼけ?全然感じない。 時差ぼけの予防は、充分な睡眠。 飛行機の中であれほど、眠ったのに。 ちゃんと、ロンドン時間の夜には、 眠気はやって来た。 だから、もう、身体は、ロンドン時間で動いている。

旅は。
決めた瞬間から始まっている。 頭の中に地図を広げ、地下鉄の路線図を取り出し、 もう、あっちこっちに、行きつ戻りつしている。 何度も。何度も。 繰り返し、訪ねたところに、 初めてほんとうに行くのだ。 嬉しくて、嬉しくて、これから越えるべき ハードルのことまで忘れてしまう。

そう。
シミュレーションと違って。 実際には、思い浮かべるだけでは、何事も始まらない。 言葉の壁を乗り越え、 煩雑な手続きを乗り越え。 時に、じっと待つことを強いられ、 思いがけないハプニングにどきどきする。

肌寒かった空気が、澄んだ8月の空の下、 じっと太陽に暖められて、 汗をかき始める頃、 私たちは、目的地にたどり着いて、 満足げに笑っているだろう。

旅の朝、窓の外を眺める。 日常の中、人々は、それぞれの場所へと足を速める。 かりそめの間。 私たちも、その人々の間に紛れ込んでいる。 魔法が働いている間は、ここが私たちの場所。

最初の朝、大きく息をして、 これからの旅を堪能するのだ。(シィアル;010810)

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