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ストーンヘンジ1993

ホテルで見つけたパンフレットで予約し、 エヴァン・エヴァンスの日帰りツアーバスに 二人がなんとか乗り込んだのは 8月後半、雨もようの朝。 行先は、ストーンヘンジ経由で温泉の保養地バースへ。

ツアーの日本人は我々だけと言ってよく、 バスの中での我々の「わからなさ」はただ事ではなかった。 ほとんど集合時間すら聞き取れないのである。 運転手さんは、出発するなりジョークをかまして全員を 笑いの渦に巻き込む。 その辺を散歩している通行人と犬にまでジョークを連発するのだが、我々には猫に小判。

ちなみにほとんどは外国人なので 英国人にしか通じないとかそういう類のものではない。 その後バースで現地のガイドさんが登場しても状況は同じだった。

ストーンヘンジ。
しかも本物。

思えば遠くへ来たものだ。 などと感慨にふける余裕はあまりなかった。 というのも、真夏だというのにえらく寒い風が 吹きすさんでおり、帰ってからの長い風邪の原因にもなったのだが、人の列についてのろのろ 歩いて行くのがやっとなのだ。 まったく、耳が痛いほどの強風だった。

丘陵地にある遺跡まではコンクリートの歩道がついている。 近くに行くと、石は苔色に汚れ、ところどころ倒れている。 取り巻く人々はみな、同じような感覚をもって見ているように思えた。 「もっと大げさに感動するべきなのかしら」 「思ったより便利なところにあるのね」 「これが…あの」 「とりあえず、写真でも撮るかな」 そんな団体がいくつか、目的を終えて順にUターンしていく。

ストーンヘンジは、いわばトイレ休憩場所だった。 そんなことでいいのだろうか。 もっと大げさに感動するべきだったのではないだろうか。 さりとてバスの集合時間も気になるし。

…いまだに古代の巨石群との出会いは、 こんな風なものがなしい記憶である。 我々にとってすら、バースへ行くのがツアーの目的であった。

しっかりおみやげもの屋さんはあったけれど。(マーズ)

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