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ア ラ バ マ (1)

アラバマ、御存じですか。

私達が「アラバマ」と聞いて思い浮かべる事といったら、 『おおスザンナ』の陽気なアラバマ男、 『Sweethome Alabama』の青空のアラバマ。 小説及び映画『アラバマ物語』『フォレスト・ガンプ』、 『紅の豚』のライバル空挺乗りはアラバマにおふくろさんがいる… こんなもんでしょうか? わざわざ観光に訪れるようなところではないし、日本 人が暮らすような大都会もない。 ほとんどなじみがありませんよね。 私もアラバマなんてどこにあるかすら正確には知りませんでした。

そこに住む事になるまでは。

北部の大都市シカゴから、インターステーツでメキシコ湾に向かって、真直ぐ南 へ南へ一千キロ。

北にテネシー、東にミシシッピー。西にジョージア、南にフロリダ。 アルファベット順だとアメリカ五十州の一番最初。 信仰厚く、面倒見の良い音楽的な南部言葉を話す人々の暮らす州。 30年前、凄惨な反公民権運動で悪名を轟かし、現在も全米有数の銃保有率を「誇 る」ディープ・サウス。

私が渡米する三週間前、アメリカ南部は未曾有の寒波に襲われました。 南部には降るはずのない大雪が、アラバマやジョージアを埋め尽くしたのです。

アラバマ行きが決まって二ヶ月、なんの準備も下調べもする間もなく、なしくず しに異郷にやってきてしまった私が、三月末とは思えぬ強い日射しの下で最初に眼 にしたものは、

あふれるような満開の桜。

街の一部の街路が桜並木になっていて、さきの大雪の重みで裂け折れてしまった大 樹の枝にも、眩しいほどの桜が開いています。

そして私はなだらかな緑の丘に囲まれたこの州で、さまざまに美しいもの、恐ろし いもの、不思議なものをみることになるのです。(ナルシア)

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