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ひな祭りと着物

今日3月3日はちょうど、日曜日で、 小さなめいっ子たちのためのひな祭りをしました。 2月の中旬から、おひな様を飾り付け、 当日には、花瓶一杯の桃の花や、菜の花、スィートピーに囲まれ もうすっかり、春です。 今日の主役のめいっ子たちは、それぞれ可愛い着物に着替えて、 いつもと違って、いたずらは控えめで、ちょっとお澄まし顔。

着物は、小さな女の子にとっても、特別のおしゃれのようです。 頭に可愛いお団子を作ってあげると、得意げに鏡を覗き込みます。 今日、上のめいっ子の着ている着物は、私にとって とても思い出深い着物です。 まだ小学生だった頃、母がいろとりどりの反物をしまってある 引き出しを時々開けて見ては、いつか着物に仕立ててもらう日を 楽しみにしていたものです。

紺の地に赤や白や緑と、とりどりの小梅柄のウールの反物。 できあがりを想像してはわくわくしていました。 結局、反物のままたんすの隅っこで眠り続けたものを 今回のひな祭りのために仕立てたのでした。 小梅の着物を着ためいっ子。 思った以上にかわいらしい着物で、 小さなめいっ子にとても似合っていました。 けれど、懐かしさとうらやましさで、私はちょっと複雑な気持。 ああ、ほんとうに、大好きだった着物だから。 でも、さすがにどう逆立ちしたって、 大人の私にはもう着られない柄だから仕方ない。 でも、まだあの頃好きだった黄八丈の反物がある。 これは、まだまだ大丈夫。 いつか、是非、着たいものです。

とはいっても、あの頃もそうだったけど、 着物を作っても、着る機会がないんですよね。 だから、結局は、あの反物も作り損ねてしまった。 着物に仕立てても、着ることもないだろうから、もったいないと。 今や着物は「晴れ着」化してしまって、 特別なことがないとなかなか、着られない。 お茶やお花の習い事もしていないし。 普段に着物を楽しむ生活ができればいいのだけれど、 母の世代と違って、着物はとても特別なもの。 もちろん、ひとりで着付けもできないし、帯も結べない。 さらには、着物をきちんと畳むこともできない。 ああ、正座も苦手だし、歩く側から、着崩れていくこと必至。

さりげなく着物を楽しむ暮らし。 普段着の気軽な着物。 もっと、着物に慣れ親しみたいな。 道楽じゃなくて、生活レベルで。 でも、そういうことって、生活のスタイルの大革新だから、 道楽よりも難しいかも。

とても嬉しそうに着物を着て、 ひな祭りのごちそう食べるめいっ子たち。 子どもでも、着物を着ると、 特別な気分になるみたい。 おしゃまなめいっ子たちを見ながら、 やっぱり、着物っていいよねって、しみじみ思うのです。

いつか着物を楽しめる生活をしたいけど、 思うだけで、それはいつのことになるやら。

by シィアル;2002/03/03

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