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リプトンのアイスミルクティ

旅行先で、LiptonのTearoomに入った。 もちろん、「アイスミルクティ」を注文する。 それは、大学生の頃、マーズに連れて行かれて飲んだ時と同じ味。

暑い最中。人込みの中。喧騒の中。 しかも、時間に追われながら。 懐かしい思いをたどる。

ある人は塩素の臭いを嗅ぐと、プールを連想し高校生の頃を思い出すという。 私は、リプトンのアイスティから、一生懸命背伸びをしようとしていた大学生時代を思い出す。

食費よりも、量り売りの紅茶代や、デザートのおやつ代に生活費を費やし、 アイスミルクティのために、かなづちでクラッシュアイスを作った。 パスタのお店のまねをして、シーフードのスープスパゲティを作ってもみた。

どんなに飾ってもおしゃれからは遠かったけれど、ときどき背伸びをして、この先に何が見えているのか、未来の自分をほんの少しでも覗いて見たかったのだろう。 おしゃれかどうかはわからないにしても、あの時伸び上がってまで見たかったのは、今の生活だったはず。 大切なものや好きなものに囲まれ、地に足のついた幸せがある。 つかの間、懐かしいお茶を飲みながら、心を通りすぎた思い。 (990807)

 (シィアル)

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