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英国オクスフォードの名高い文学クラブ、「インクリングス」。C・S・ルイスやJ・R・R・トールキンが中心メンバーだったこの集まりから、数々の名作が生まれました。インクリングスは1931年に始まり、メンバーは木曜日の夕食後、葉巻やビールを楽しみつつ、互いに自作の評論や詩、創作を朗読し、批評を交わします。
「C・S・ルイスの秘密の国」(子供向けの伝記/アン・アーノット著)によると、
『その席で未発表の原稿を読むのは、すぐれた学者にとってもなかなか緊張を要しました。誰もが腹蔵なく批評し、意見を述べるのですが、その批評や意見はしばしばたいそうきびしいものだったからです。』(/引用)
このクラブで、あの「指輪物語」もデビューしたのです。
他に、推理作家の女王ドロシー・セイヤーズも、女性なのでメンバーではありませんでしたが、メンバーと親しかったそうです。G・K・チェスタトンやジョージ・マクドナルドもグループに影響を与えた作家です。
※ インクリングス:うすうす感じること、暗示といった意味
by maaz 030227
先日、翻訳家の方の講演を聞いたとき、翻訳者の名前で本を探すなんてのは、普通の人はしませんから、と謙遜しておられました。でもやっぱり、そんなことないですよね。「ゲド戦記」シリーズの翻訳で知られる清水真砂子さんは、他にもたくさんの訳書・評論を出されています。著書に「子どもの本の現在」「子どもの本のまなざし」など。
マーガレット・マーヒーの「紙人形のぼうけん」や「めざめれば魔女」など、好きな本たちが翻訳を通じて結ばれていることは意外に多かったりします。知らない作家の本でも、この人が訳しているなら間違いない、と思って買うことだってあります。
現在、青山女子短期大学教授(英米児童文学専門)とのこと。学生へのやさしいまなざしを語る言葉を読みましたが、印象的でした。講演活動もされているので、近くで開催されることを願っています。(じつは最近あったのですが、知らなくて残念)
by maaz 030329
武井武雄はナンセンス童話の名手でもありましたが、なんといっても有名なのはルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」ですよね。
ハンプティ・ダンプティなど、名物キャラクターの故郷である「マザーグース」のナンセンスに満ちた童謡は、英語圏では伝統的に知識として共有されていて、幾多の文学の下地になっている(「不思議をのせたアリエル号」も、そうですね!)ことは、うらやましくもあります。
アリスと同じ19世紀の作品「ハバードおばさん」(マーティン)や絵本「ナンセンスの本」(エドワード・リア)など、英国は別名、ナンセンスの王国、でもあるのでした。
by maaz 030429