※注釈「中伊豆指南−宴の会場−」(2)
(1)
さっきの電車:「伊豆箱根鉄道」 三島発修善寺行き。
光保さんの言う「駿豆鉄道」にあたります。
朝夕は通勤通学で混雑するので避けましょう。
休日には東京から修善寺直行の「L特急踊り子」もありますが、東京から三島まで新
幹線「こだま」で一時間十分ですから、三島乗り換えのほうが便利。
「ひかり」で三島止まりは本数がすくないので気を付けて。
ずいぶん前に間違えて乗ってしまった当時の社会党の議員が、とまらぬひかりを三
島にむりやりとめてしまって顰蹙かったことがある。土井委員長(当時)の講演に
間に合わせるためだった。
伊豆箱根鉄道は西武グループらしく、バスの横にレオが描いてある。
(2)
あの窓:実体験。何年も前のことなので、今は違うかもしれません。新しくなって
たら、伊豆箱根鉄道のみなさまごめんなさい。でも心底びっくりした。
ところで、このレポートのオープニングで鉄道が山沿い走ってますが、実際は伊豆
長岡過ぎないと山には沿わないので、「彼」は乗り過ごしちゃったのでしょう。だ
から、他の乗客もいない。
(3)
仕事:「絡新婦」にひきつづきまたまた偶然ですけど、私は実際に、仕事でたびた
び東京から中伊豆に出張していました。もう何年も前の事ですが。
「塗仏」で「ばらき」(支度p58)なんて地名が出て来て「うわー、なつかしー」、
実は原木で降りたことはないんですが、いつも通ってたもんで。
(4)
有料道路:富士見パークウエイ。
韮山と原木の間の山道を、毘沙門山を通りこし。(支度p58)
(5)
えらい目:どことはいわんが、修善寺近郊でのことであった。
(6)
夜道:京極堂の羽織りの晴明紋には夜光塗料でも塗ってあるんでしょうかね。関係
者達が目印にできるように。(始末p536以降)
(7)
登場人物たち:事情聴取で留め置かれる、といっても沿線の温泉くらい入ってもい
いよね。いこういこう。
(8)
奈古谷温泉:単純アルカリ性泉。ひなびた田園のなかの一軒宿だそうです。
淵脇巡査お薦め?(支度p78)。すぐ北に畑毛温泉もある。
(9)
韮山:芒硝泉。光保さんが言うように(支度p57)源頼朝は韮山の「蛭ケ小島」(陸
なのに小島。湿地だったらしい。)というところに十四歳から二十歳まで配流され
ていた。
(10)
伊豆長岡温泉:単純アルカリ性泉。木場がいなくて残念だけど、榎木津と川新が夜
の街を練り歩くならここでしょう。芸者あげて騒ぐ事もできる。お酒が駄目でも遊
ぶところのある開けた街のほうが若い三下僕も良いだろうし。沼津行きのバスで三
津シーパラダイスも近い。ガラス越しに客に向かってハマグリふりあげる凶暴なラ
ッコがいた。
(11)
ヌエ払いのお祭り:「怪 第弐号」(角川書店)にヌエ払い祭りのルポが載ってま
したね。毎年一月二十八日だそうです。ヌエがかわいい。中華街のお獅子みたい。
(12)
修善寺:修善寺温泉までは伊豆箱根鉄道終点修善寺駅からバス十分。
弱食塩泉。
修禅寺の中禅寺。関口くんがいれば文句なくここですね。女性陣にも好評でしょう。
ちなみに、次回の京極舞台は「日光」なんかどうでしょうか。東京近郊の観光地
で残っているのはそのへんだし。中禅寺湖の中禅寺。
(13)
修善寺の大患:意識の途切れる大吐血。「思ひ出す事など」「修善寺日記」
うろおぼえですが、この修善寺で療養している漱石先生のところへわざわざ東京か
ら借金しに来た弟子がいたような。そんなのがいるとしたら、まちがいなくそれは
「関口君の敬愛する」借金王百鬼園先生にちがいない。関君、見習わないように。
(14)
「修禅寺物語」:名作探偵小説集「半七捕物帳」の作者、岡本綺堂著。
「面造りの夜叉王」というと、インスタントラーメンの広告と思われるかもしれな
い。
(15)
大仁:大仁駅から徒歩。弱食塩泉。温泉街はなくて、宿が点在。
鮎釣りはここがおすすめ。
(16)
鮎:みんなが中伊豆で足留めと聞いたら、伊佐間君が遊びにくるかも。
六月一日より鮎漁解禁、六月は秋川より狩野川だよ。七月からは友釣りもできる。
(17)
蓮台寺温泉:単純泉。伊豆急下田駅からバス。(支度p608~)
くれぐれも露天風呂で茜さんごっこはしないようにね。
(18)
下田富士:(支度p584~)
「あれでも、ほんたうの富士山の姉さんですわ。」
多々良君が茜さんに語った姉妹の富士と同じ話(支度p572)を、下田の木賃宿の屋
根裏部屋で、旅芸人の踊り子の少女が文豪に語っていた。
川端康成のエッセイ「私の伊豆」より。「あれでも」。むごい。
(19)
海鼠壁(なまこかべ):津村さんが説明してくれます。(支度p587)
(20)
題名:「月澹荘綺譚」。新潮文庫「岬にての物語」に収録の短編。
耽美にして猟奇。
(21)
バス:修善寺から河津までバスで一時間半。途中下車して観光しましょう。
(22)
天城越え:「誰かに盗られるくらいならあなた殺していいですか♪」
だから結婚式で歌うな、というのに。
松本清張の「天城越え」は、実は数十ページの短編。
「社会派」が「本格」推理小説を根絶やしにしたので恨まれてるけど、彼個人は凄
い作家だ。
(23)
伊豆急行:伊東〜下田間。JRとつながっているので東京から下田まで直行で行けま
す。下田署の村上、有馬両刑事はこれに乗ったはず。(始末p78)
(24)
三島:街の中に湧き水が湧いてて鰻が名物。
(25)
熱海:東京から熱海の山の上のMOA美術館まで光琳の「紅白梅図屏風」を見に行って
とんぼ返りしてきた人に、「温泉入って来なかったの?」と聞いたら「えっ、熱海
にも温泉あるの?」と言われた。西日本の人って、熱海知らない?
(26)
地ビール:その名も「風の谷のビール」。なんでまた、と思ったら、300メート
ルの深井戸から汲み上げた「大深度天然水」を使っているそうで。
そういえばナウシカは「深い井戸から汲み上げた清浄な水」で植物を育てていた。
「汚れているのは土なんです。」
(27)
郷土史家:私、支度読んだとき、「堂島」って偽名だろうと思っていたんですよ。
伊豆に「堂ケ島」ってあるし、「蘆屋道満」の洒落だろうし、いずれ中禅寺の陸軍
時代の同僚(当たらずと言えども遠からず?)だろうから、名前知ってるだろうし、
…本名だったのね。
道満だったら…中禅寺兄妹のあの「縁のうすい」両親に関わってきちゃうかも…(
歌舞伎の「芦屋道満大内鑑」のストーリー読んでみて。)
「始末」の「家族」というテーマがその伏線だったら、敦ちゃん可哀相。
(28)
六角形の星:このくだりを打ってふっとみると、画面に*********のラインがひとり
でに何行も何行もひかれていくではありませんか!六芒星の祟りか!またパソコン
壊したか!青くなってよーく見たら、テンキーの上の角に「支度」がのっかって*キ
ーをずっと押し続けていた。あー、びっくりしたあ。だから重い本は困る。
ところで日本の「籠目紋」とユダヤの「ダビデの星」は形状としては同じです。正
三角形を重ねたもの。継ぎ目の描き方の違いはテクニックの問題。
日本では星は◯で表しますから「籠目」を紋として使った人は「星型」とは思って
いないはずですが。この文様が「晴明判」と「ペンタグラムマ」と同じように、偶
然なのか、織作伊兵衛氏が信じたように羽田氏の先祖に絡む文化の伝播なのか、と
いう話題が次回以降あるのかも。
大企業あいてに何か考えてるのかな、堂島さん。
(29)
ケチャップ会社:「籠目」株式会社。ほら、ケチャップの「カゴメ」ですよ。スー
パーマーケットで見て来たけど、ロゴ変わっちゃってました。たしか以前はケチャ
ップの袋にも六角形の星型、「籠目紋」が付いていたはず。
どうして止めちゃったのかな。食品に魔除けが付いているのも変か。
ユダヤ教徒から文句が出たとか?
1998年10年
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