雨の季節

いままさに生育まっさかりのハーブ達、そこに文字通り「水をさす」季節の到来です。
高温多湿の亜熱帯産植物の稲などの農作物には欠かせない恵みの季節、
けれど冷涼乾燥の土地から来た多くのハーブ達にとっては受難の季節、「梅雨」です。

これまで何の苦労もなくすくすく育って来たハーブ達にも、
日本の梅雨とそれに続く真夏の試練に耐えなければなりません。
これらの試練に耐え得るハーブでなければ日本で一般的にはならないので、
たいがいは大丈夫なはずですが、
ちょうど成長のピークがこの雨の降り続く時期にぶつかってしまって、
株が傷んでしまう事もよくあります。
乾燥を好む種類は特に気を付けて、
少しでも快適に過ごさせてあげましょう。


[涼しい剪定]
[密かな支え]
[さらさらの土]
[耕す]
[続/闘うハーブガーデン]
[引越しコンテナ]
[無理なものは無理]


[涼しい剪定]

五月中花いっぱいになっていたハーブ達、盛りを過ぎた花穂はさっぱり切り除きま
す。(葉を使うハーブは咲く前にどんどん花芽を摘んでしまいます。)
枝の込み合うタイムやセージは株元のごちゃごちゃした枝を間引いて風通しを良く
して、蒸れて枯れてしまうのを防ぎます。ときどきセージの株元の葉が黒っぽく縮
こまっていますでしょう、蒸れるとあんなふうになって枯れてしまいます。


[密かな支え]

細かい雨でも長く降ると、雨を含んで重くなった枝が垂れたり、折れたりしますよ
ね。
心配のあるものは混んだ葉をすかして雨が溜まりにくくして、支柱を立てます。


[さらさらの土]

今更言ってももう遅いかもしれませんが‥なんといっても水対策の決め手は土です。

毎日毎日雨が降っても水が貯まらない、水はけの良い土。細かい土が水に流れても
目詰まりしない通気性の良い土。かといってコンテナなどは水をやってもすぐ乾い
てしまうので水保ちも良く。うーん、難しい。
基本の土にふわふわの腐葉土、粒粒の赤玉土(水保ちも良い)、とくに水はけを良
くするには砕いた軽石等、説明を良く読んでふわふわさらさらの気持ち良い土を目
ざしましょう。
少ない量なら市販のブレンド土で充分ですが、同じ土を使っても鉢の形や素材によ
って水のやりかたも変わって来ますので注意。


[耕す]

梅雨も終る頃には長雨で叩き続けられ、細かい土が隙間に流れ込み、土がかちかち
になっているかもしれません。
割り箸やコップの先で少し土をほじくって、柔らかくしましょう。
うっかり根っこを切らないよう御注意。


[続/闘うハーブガーデン]

株が弱ると、ここぞと害虫が襲って来ます。特に茎や葉が密集した部分に注意。虫
にやられた部分はどのみちそこが弱かった訳ですから、綺麗に取り除いておけば他
のところが丈夫に育ちます。

気候に慣れない植物をしりめに、ぐんぐん育つ植えた憶えの無い植物があります。
その名は総称して「雑草」。早く抜かないと負けそうです。
雨降りが続いても、警備怠りなきよう。


[引越しコンテナ]
地植えはやっぱりお天気が心配で夜も眠れない!という訳でハーブは全部コンテナ
植えというのは良い手だと思います。日当たり管理も、台風の引越しも、模様替え
も、冬の室内移動も鉢植えなら簡単。
難点は、真夏にすぐ水が乾いてしまう事と、成長してすぐ一杯になる事でしょうか。
梅雨のプランターは雨の後、底に溜まった水を穴から流し出してやります。


[無理なものは無理]

お店には沢山の野菜がほぼ一年中出回っていますし、花と違ってハーブは緑なので
一年中ある、というイメージを持っている人も多いですが、植物ですから当然季節
に沿った成長をしています。
春に花の咲いた一年草は立派に役目を果たしたので、後は実を結んで枯れるのみ。
決して育て方が悪くて枯らしたのではありませんので、悲しまないで下さい。延命
策としては花を咲かせないように花芽を摘む事くらいです。
 

やっぱりここのうちもフレンチタラゴンには暑すぎるようです。
ラヴェンダーも、憧れのイングリッシュラヴェンダーは無理みたい。
冬越しは楽ですが、梅雨と夏が辛い南国。
北国の方はこれからがハーブのベストシーズンなのでしょうね。
 

もともと蒸し暑い国出身のミントやバジルはこの時期とっても元気です。
特に、強い日射しに当らないほうが香りの良いミントやレモンバームは、夏花が咲
く前のまさに絶頂期。

雨の時期の楽しみは、フレッシュミントティーをいただきながら本を読み、ときど
き雨に濡れた鮮やかな緑を眺めるのです。
 


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