・蒔き時
これは地域によって一、二ヶ月違ってくるところもあるのでなんともいえませんが、
関東なら残暑のなくなる秋のお彼岸頃から十月中といったところでしょうか。
もうとっくに涼しくなっていても、室内蒔きなら大丈夫かも。
・準備するもの
種:なるべく新しいものを。
去年の種がいっぱい残っているから、と蒔いてみてもほとんど発芽しなかったりす
ることもあるのです。
土:未使用の清潔なもの。
というのは、外で使っていた土だと、種蒔き後水をやると、正体不明の植物が混ざ
って生えて来るかもしれないので。
市販のピートモスは、一度乾くと水を吸い込まなくなって難儀するので、バーミキ
ュライトなどを混ぜて。
器:根はすぐに伸びるので、5センチくらいの深さは必要です。
でも深すぎると、植えかえのとき余分の土が邪魔。
室内では底に敷く水受け皿もお忘れなく。(スーパーの食品トレイが重宝。)
種蒔き用の市販の「プラグトレー」は小さな升目に区切ってあります。
升ごとに1〜2粒の種をまけば、間引きの手間がいりません。
少しでいいときはカップやきそばのスチロール容器等がぴったり。底に釘で排水用
の穴をいくつかあけておきます。
植えかえの手間を減らしたい時は「ポリポット」(お店で苗を入れて売っているビ
ニール容器)に3〜4粒蒔いて、間引いて最後に一本にします。
もちろん、プランターに直播きでもOK。
・植え替えなしの直蒔き作戦
直接地面やプランターに種を蒔いて、植え替えなしで育てる時は、成長したハーブ
の姿を思い描いて、最終的にその位置にハーブが残るように、段階的に間引いてゆ
きます。同じように鉢でも。置き場所のある家はいいですね。
種は土に線を引いて、その上に沿って蒔きます(筋蒔き)。
一般的なプランターはハーブ3〜5株でけっこういっぱいになりますので、計画的
に種蒔きして下さい。あとは台風などこないようにお祈りするのみ。
・種蒔き
土はしっとりと水を打っておきます。
小さな種は折り目をつけたメモ用紙などにのせて、少しずつスプーンなどで土の上
に散らしてゆきます。指だとくっついちゃうので。(バラ蒔き)
全部の芽が出る訳ではありませんが、混み合っているとお互いが成長の邪魔になる
ので、なるべく間が開くように。
「ふるい」で薄く土をかぶせます。ほんとに細かい種には土をかけません。
大き目の種は割り箸等でつけた浅い穴に入れて土をかぶせます。
水やりは種を流さないように容器の縁から、あるいは霧吹きで、そうっとそうっと。
水受け皿から水を吸わせる手もありますが、つかりっぱなしにはしないように。
二日から一週間で、白い小さな芽が動き始めます。
・間引き
双子葉植物はおなじみの双葉が、単子葉植物はぴんとした一本の子葉がでてきます。
さあ、芽が出揃いました。全部育ててあげたいんですが、
このままでは元気な苗にはなりません。
心を鬼にして、発育の悪い芽は摘んで間引きましょう。
それぞれの芽に十分な空間を確保して、葉を広げさせます。
・植え替え
小さな小さな、本葉のミニチュアが出て来ました。
「これこそまちがいなく◯◯の芽!」と納得してしまいます。
丈は小さいものの、根は驚く程伸びています。特にパセリやチャ−ビルは、
根が真直ぐに伸びるので、小さいうちにしか植え替えができません。
まだ直に地面や鉢に植えるにはか弱いので、市販のポリポットに移植して、
立派な若苗に育てます。
植えかえる日は水をやらずに土を乾燥させて、
根が土にくっついて切れないようにします。
プラグトレーは底から土ごと押し出します。
私が植えかえで愛用しているのはアイスクリームを買うとつけてくれるスプーン、
特に木べら。これで土をほぐして、底から根ごと幼苗をすくいます。
あるいは容器を傾けて、土ごとそっと新聞紙の上に下ろし、
指で土を崩して幼苗を取り出します。
この細い苗をポリポットに移して育てます。本葉が4、5枚になったり、ポリポットの底穴に白い根が見えるほどになったら
肥料を混ぜ込んだ地面や鉢に本植えしますが、冬の寒さが心配な苗は
ポットごと室内などで管理して、春になってから本植えをするとよいでしょう。
太陽によくあててやってください。秋蒔き種は春蒔きよりも長い時間をかけて、冬の寒さにも耐えて、
じっくり丈夫に育ちます。
春になったら力強く大きく育ってくれることでしょう。