闘うハ−ブガーデン 

緑の中を渡る風、枝葉は薫り、花は可憐に咲き、地上のあらゆる生物と共に、 
みなさんのおうちのハーブも力一杯輝いていることでしょう。 

挿し木をして手持ちのお気に入りを殖やしておくにも最適の時期です。 
暑くなると腐りやすいので、梅雨に入る前までに春になって伸びた若い枝で 
挿し木をしましょう。(挿し木は「ハ−ブ増殖計画・秋編」参照) 

けれど、この心地良い季節がハーブにとって良い事ばかりとは限りません。 
生きとし生けるもの皆元気、という事は、ハーブの敵──害虫の活動も活発に 
なると言う事で。 
基本的に、ハーブ類は野生植物に近く、香りも強いので、鑑賞用の花等よりは 
はるかに病害虫には強いのですが、蓼喰う虫も好きずきと申します、皆無という 訳でもありません。 
なにしろ口にしたり身に着けたりする目的で育てているものですから、出来る事 
なら薬剤は使いたくない。 
ならば可愛いハーブ達のために、覚悟を決めて闘いましょう。 

 

【環境を整える】 
健康な生活をしていれば、病気にはなりにくい。人も植物も同じですね。 
出来るだけ土を良くし、水はけを良くし、風通しを良くする。 
土は肥料をたくさんやるという事ではなくて、カチカチにならないようよく空気を 
含ませてやるほうが根の健康に良いようです。 
水と風は見ただけでは判り難いですが、密集している枝などが傷んできたら 
さっぱりと切り取って蒸れるのを防ぎましょう。 
基礎体力が落ちると、ここぞと虫がやってきます。 
 

【パトロールしよう。】 
あれ?大事な葉っぱが齧られてる!というときは犯人探しを。葉の裏や茎に 
見つからない時は、夜間パトロールしてみましょう。夜行性の蛾の幼虫などが 
のこのこ出て来ます。 
私は虫が少々葉っぱを食べても、「お仲間お仲間」と思ってあまり気になら 
ないんですが、新芽を食べられるとやっぱりショックが大きいので、虫探し。 

【アブラムシを洗え!】 
大きな幼虫などは、見付けたらポイ、で済みますが、始末におえないのがアブラ ムシの群れ。 
特に今時分のカモミールは要注意。胡麻粒くらいの大きさで、植物に色が似て 
いるので気が付きにくい事もありますが、若い茎や芽が妙にくすんで萎れて 
しまったら、それはアブラムシに樹液を吸われてしまったのです。近付いて 
よーく見て下さい。 
「わぁ!」とびっくりするほど、小さな虫がびっしり枝にくっ付いているかも。 
殺虫剤は使いたくないので、数の少ないうちは濡らしたティッシュで拭き取り 
ますが、たくさんいるようだったら洗います。 
「洗うって?」文字通り、容器に水を溜めて、枝を掴んで、水に突っ込んでじゃぶ 
じゃぶじゃぶ。細かい虫が枝を離れます。荒技ですが、一気にさっぱりします。 
薄めた石鹸液だとより効果的。牛乳をかけておくとアブラムシが寄り付かない 
ともいいますが、匂いがするので私はあまりやりません。 
 

【ハーブの守り】 
虫の付き易いハーブは、もともと防虫効果のあるハーブの近くに植えると良い、 
というので、香りの強いいろいろなハーブの隣にカモミールを置いて試して 
みました。 
ローズマリー、セージ、タイム、ミントにローズゼラニウム。 
結果は‥お守のハーブがいずれもそれほど大きくなかったためか、やっぱり 
アブラムシは来てしまいました。 
唯一、1メ−トル程の丈のパイナップルセージの隣に置いたカモミールだけは、 
全く虫が付きませんでした。 
大きく力強い芳香ハーブの隣なら、効果があるようです。 
 

【助っ人採用】 
アブラムシ退治といえばテントウ虫。 
まだ寒さの残る三月、近くの友人(三才。男性)にナナホシテントウ(赤い羽に 
黒い点七つ)を見付けたらちょうだい、と頼んでおきました。やがて彼はテントウ 
虫の溜まり場を見付け、ビニール袋に十匹入れて持って来てくれました。 
それをアブラムシのいるプランターに置いて。 
結果は。 
みんな飛んでいってしまいましたー。 
彼がおうちに持って帰った分のテントウ虫はちゃんと逃げずに働いているのに。 
うちは日溜まりがなくて風が強かったせいでしょうか。日当たりの良いお庭の 
方はお試しを。 
ただし、テントウ虫といってもニジュウヤホシテントウ(黒地に橙点)などは 
ナス科植物の葉を食べる害虫なので、お間違え無きよう。 
クモやトンボも人にとっては益虫なので、このごろ虫はお出入り自由です。 
でも、蝶や蛾の幼虫は葉っぱを食べちゃうので、なるべくおいでにならないで 
欲しいものです。 

 

 
 
 
 


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