咲きこぼれるカモミールの奥、
ぽんぽんと海の様に澄み切った紺青色が見えます。
くっきりとまんまるい矢車草。
すっきりと伸びた姿も初夏の清々しさに満ちています。
色もおなじみの紺色から爽やかな空色、
優しいラベンダー色、可愛いピンク、白、
様々な階調のものが揃って楽しくなりました。
幾何学的な造形に真直ぐな銀灰色の茎、
そのうえドイツの国花で
かっちりした印象があるヤグルマソウですが、
実はその端正な花にちょっとした秘密を隠しています。
ちょっと花弁をばらばらにほぐしてみてください。
ほら。
ひとつひとつの花弁の、
青いグラディエーションの入った
切れ込みの入った形がとっても可愛い!
まるで白い嘴の青い鳥が羽搏いているよう。
和名の矢車菊という名が示すように、
この真っ青な花はキク科。
外側の花弁に見えるのも、まん中にぎっしりつまって
雄しべだけのように見えるのも、
立派な一つの花なのです。
外側と内側と形の違う花が何百も集まって、
まんまるい矢車の形を作っていたのです。
ばらばらにほぐした鳥の形の花弁を
紙に載せて乾燥させると、
インクのように鮮明な色が残ります。
やっぱりドライにするとよく乾いて色の綺麗に残る
青い千鳥草(ラークスパー)や
飛燕草(デルフィニウム)
と青い鳥のポプリを作りましょうか。
すぐに乾いて軽くなる青い鳥達は、乾燥させる時、
風通しがいいところ、
とはいっても直接風が当る所に置くと、
あっというまに空に飛んで行ってしまうので気を付けて。
● ティー ●
ヤグルマソウのティーは特に匂いも味も感じませんが、
昔からのせき止のお薬だそうです。
浸出液は収斂作用があるので、夏の化粧水によさそうです。
● 育て方 ●
去年の秋に種を蒔いて、春までに苗を育てた
このヤグルマソウ、(寒い所では春蒔きで育てます)
ヨーロッパのとうもろこし畑の雑草だから
「コーンフラワー」というのだそうですが、
雑草だけあって丈夫で簡単にぐんぐん大きく育ちます。
ただ、畑の中だとまっすぐ伸びる作物のおかげで
支えはいりませんが、花壇のまん中などでは
雨でひっくりかえらないように
支柱のお世話はしてあげなくては。