愛されている猫は幸せである。


愛されている猫は、幸せである。

「私は愛されている猫よ。」と、その猫は言った。
佐々木倫子のマンガの中の、
猫(!)のセリフである。
マンガの題名も猫の名も忘れてしまったが、
そのセリフとその場面は鮮明に覚えている。
確か・・・
塀の上で2匹の猫が対峙する。
ツーんとした血統書付きの猫に
拾われた普通の日本猫が負けじと言うのだ。
「私は愛されている猫よ。」
そして、その猫は勝利を確信するのである。

愛されている猫は幸せである。

何を今更、当たり前のことを?
私達(私やこのサイトを覗いてくださる方)は
愛猫家だから、猫を可愛がっているのは当然だが、
今の世の中は、犬猫にあまりにむごすぎる。
新聞を開けば、むごたらしい動物虐待の記事。
保健所等で「処分」されていく、可哀相な犬猫の存在。
人間ってそんなに偉いのか?
食物連鎖の頂点にいるのが、そんなに偉いことなのか?
と、つい、青臭い怒りにかられてしまう。

新聞にある展覧会が紹介されていた。
動物達の最期の表情を撮った写真を集めたものだ。
最期まで愛されて飼い主のぬくもりの中で死を迎える
愛情に包まれた動物達の表情と、
捨てられ、処分される瞬間を檻の中で待つ
おびえた表情の動物。
両方の写真を展示しているのだ。
その写真を撮った女性も、あまりにひどい最近の動物虐待や
平気で命あるものを捨てることのできる無責任な人々に対して、
何かを変えようと、もっと広く、
こんなにも違う動物の運命をわかってもらおうと、
この写真を撮りつづけているのだそうだ。

私はまだ、悲しいこと、むごいことから目をそらしたままだ。
なかなかその女性のように、何かをすることはできないけれど。
だからこの場で、小さな声でささやこう。
幸せな猫は、いつだって私たちと共にあるのだと。


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